学校で自分らしく生きるために、弁護士が子どもの権利と法律の面からアドバイス。各章のテーマは「しあわせに生きる権利」「いじめ」「不登校」「校則」「体罰」「性の多様性」「ともだち」。Q&A方式で読みやすい。
長年スクールロイヤーとして「いじめ問題」に取り組んできた弁護士が、子どもたちに「しあわせに生きる権利」があることを伝え、学校で人権が踏みにじられそうな時どうしたらよいかを、子どもの権利と人権の面から具体的に対策をアドバイスします。困ったときにはぜひこの本を開いて活用してください。
著者:平尾潔
本体:1500円+税/144頁/A5変判並製
ISBN978-4-86412-431-7 C8037
著者/平尾潔
早稲田大学法学部卒。サラリーマンとして働く傍ら、司法試験を目指すようになり、2000年弁護士登録(第二東京弁護士会)。以後、一貫して子どもの権利に関する分野に携わる。「弁護士による、いじめ予防授業」を単身で始め、ライフワークとなっている。2007年~2009年東京都子どもの権利擁護事業専門相談員。2012年~2013年日本弁護士連合会の推薦により、イギリス・エセックス大学人権センターに客員研究員として留学。2018年より世田谷区子どもの人権擁護機関子どもサポート委員。2021年から2024年練馬区スクールロイヤー。現在、日本弁護士連合会子どもの権利委員会幹事、第二東京弁護士会子どもの権利に関する委員会委員、世田谷区子どもの人権擁護機関子どもサポート委員、子どもいじめ防止学会会員。少年野球チームサクラ野球クラブ代表。著書に『いじめでだれかが死ぬ前に』(2009年岩崎書店)
※正誤表
本書に下記の通り間違いがありました。
お詫びして訂正いたします。
●目次 7頁 14行目
【誤】Ⅳ 体罰と不適切な指導
【正】Ⅴ 体罰と不適切な指導
●目次 8頁 11-12行目
【誤】Q3 好きになれない人とも
仲良くしなければなりせんか。
仲良くしなければなりませんか。
はじめに しあわせに生きる権利 って?
Ⅰ しあわせに生きる権利
Q 1 やることが多すぎてつかれます。こんな私はダメな人間でしょうか。 Q 2 権利って、ピンときません。人権とはどんなもので、どういう場面で使うものでしょうか。 Column 少年野球と子どもの権利
Ⅱ いじめ
Q 1 Aさんと約束していたけど、べつの友だちと遊びにいきました。これっていじめですか。 Q 2 なぜいじめてはいけないのですか。 Q 3 いじめを受けたらどうしたらいいですか。 Column ノー・ブレイム・アプローチとは? Column 相談を受けた大人の方たちへ Q 4 友だちがちょっかいを出してくるので、たたいてしまいました。先に手をだしてきたのは友だちです。 Q 5 いじめを見ているのはいじめているのと同じ、って本当ですか? Q 6 いじめを受けたら、学校は何をしてくれますか? Q 7 いじめが深刻で、ひどい場合はどうなりますか? Column LINEなどをつかったいじめの場合
Ⅲ 不登校
Q 1 朝起きると、吐き気がしたりおなかが痛くなったりして、学校に行けません。 Q 2 不登校はどんな理由でなりますか。 Q 3 不登校を取り巻 く社会や政策は変わりましたか。 Q 4 不登校でも高校へ進学できますか?
Ⅳ 校則
Q 1 校則ってなんのためにあるのですか? Q 2 男女交際禁止の校則をやぶったら、処分を受けますか。 Q 3 ブラック校則ってどんな問題がありますか? Q 4 変えてほしい校則があるんですが、どうしたらいいですか?
Ⅴ 体罰と不適切な指導
Q 1 学校における体罰とはどんなものを指しますか。 Q 2 体罰は昔からありますか? 今、増えていますか、減っていますか。 Q 3 なぜ体罰は許されないのでしょうか。 Q 4 先生に傷つく発言をされたけど、これは体罰にあたりますか。 Q 5 体罰や不適切な指導を受けた時、どうすればいいですか。
Ⅵ 性の多様性と人権
Q 1 性の多様性とはどんなことですか。 Column 性的少数者と社会の変化 Q 2 私は体は男ですが、男子トイレにいくのはいやだし、水泳パンツをはきたくありません。 Column 男はこうあるべき、女はこうあるべき?
Ⅶ ともだち
Q 1 運動がにがてで体育が苦痛です。 Q 2 ともだちができません。どうしたらできますか。 Q 3 好きになれない人とも仲良くしなければなりませんか。 Q 4 ともだちから相談を受けました。どんなことに気をつけて答えればいいですか。