せっくすのえほん
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せっくすのえほん

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あなたは、子どもから「赤ちゃんはどこからうまれるの?」と聞かれて、どう話したらいいのか迷ったことはありませんか。あるいは、その昔、あなたが大人たちに問いかけて、困らせたことはありませんか。この質問は、幼児から児童へ成長していく道すじで必ず出てくるテーマです。それは、「私は本当にお母さんの子なのか」「私はお母さんのどこからうまれてきたのか」「私とお父さんはどういうつながりがあるのか」「セックスってなんなのか」という一連の問いかけをしながら、子どもたちは自分を認知してくことができるからです。欧米で幼児向けの性教育の本を求めると、そのタイトルのほとんどが「Where come I from?」といったように、自分の出生について説明している本ですから、これは世界のどこの国の子どもにとっても、最初に性を学ぶ共通のテーマなのです。そこで、このテーマについてのわが国の本を探してみると、かなりそろっています。しかし、どの本も肝心のテーマを語る前後に多くの説明がついていますから、このテーマを語ることの難しさがわかります。そんななかで、水野都喜子さんのこの本に出会った私は、これこそ「性教育の原点」に的中した絵本だと、よろこびの感動に包まれたのです。水野さんは、自分の子どもへのラブ・コールとしてこの絵本をかいたのですが、この本の魅力によって、勤務先の保育園の園児からその親たちへ、そして近くの保育園の保母さんや子どもたちへと、あたかも紙芝居のように引っぱりだこになっていったのです。この事実だけで、いかに親や子のニーズに合っていたかがわかります。絵にも文章にも無駄がありません。性器と性交と出産という〈人間の性〉の基礎になるものだけを簡明直截に、さわやかに表現しています。科学的な情報とロマンチックな情景とがよくマッチして、快い作品となっています。ぜひ、安心して子どもたちにこの絵本を見せてください。

本体価格:1400円+税/44頁/B5判・上製

著者:水野都喜子 著/山本直英 監修

目次:「わたしはどこからうまれてきたの?」「赤ちゃんはどうやってできるの?」
子どもには不思議で、いちばん知りたいこと。でも、だれも教えてくれないこと。
もっと大きくなってから話してあげるね。そんなことは知らなくていいのよ。
でも、でも、知りたい! どうして教えてくれないの?
こんなことを聞くのは、悪い子なの? そんなことはないよ。
この絵本で本当のことがわかるよ。  お母さんに読んでもらうといいよ。

水野都喜子:

山本直英: 吉祥寺女子中学・高校副校長を経て、“人間と性”教育研究所所長、“人間と性”教育研究協議会代表幹事、隔月刊誌「性と生の教育」編集長などを歴任。  性教育に着手して33年、著書・編著・訳書は130冊以上、ビデオは40本、各地で多数の講演と大学・短大など数校の集中講義をこなし、日本の性教育を常にリードしつづけた。真・善・美のなかで一番好きなものは「美」で、趣味は美術鑑賞と収集。2000年6月逝去。  幼児と小学生向けにつくった主な書籍は、『マンガ ポップコーン天使?知ってる?女の子のカラダ』『せっくすのえほん』(共に、子どもの未来社)、『からだっていいな』(童心社)、『あかちゃんはどこから』(ポプラ社)、『性の絵本』(大月書店)『さわってごらん ひとのからだ』(福音館書店)など。