ひきこもり 当事者と家族の出口
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ひきこもり 当事者と家族の出口

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ひきこもりの背景にはさまざまな要因がある。その一つが家族関係、生育環境にあることはまちがいないだろう。しかし、現代の子育てや教育の困難、そこから来る焦りや不安感は、個人の事情を超え、社会全体に共通する問題としてとらえるべきことだ。このような理解のもとで、子ども・若者たちを受けとめ、家族を含めて支援していくにはどうしたらいいのか。 本書は相談活動だけでなく、ひきこもり経験者たちの社会復帰のための「仕事さがし」「仕事おこし」まで行う著者が、その活動のなかで見出だした支援のあり方、そして多様な「出口」の可能性を具体的にまとめたものである。

本体価格:800円+税/216頁/新書、並製

著者:五十田猛(著)

目次:第1章 虐待の周縁にある躾……ひきこもりの背景と意味/無意識の、善意による躾のもとで/「傷つきやすい心」の背景/「見捨てられ恐怖」と依存・自立
第2章 《ひきこもり期》の発見……人とかかわる力/社会性を身につけるとは/ 《ひきこもり期》という考え方/ひきこもりからの出口
第3章 ひきこもりからの復帰……学校・職場復帰と同世代復帰/当事者・家族を社会から孤立させない/父親、母親、それぞれの対応/社会参加の場づくりをめざして/ひきこもりの多様さへの対応/芸術という出口終章 ひきこもり──腐敗した世界の気弱な摘出者

五十田猛(著):