「心のノート」の方へは行かない

「心のノート」の方へは行かない

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多額の予算をかけて、教科書でも副読本でもなく、執筆者の名前さえ明らかでない不思議なプレゼント=「心のノート」が全国の小中学生に贈られた。子どもたちの心の教育の必要性が叫ばれ、道徳教育を声高に求める人たちもいるが、はたして「心のノート」は子どもの心を育て、「道徳」性を培うことができるものなのか?「心のノート」は子どもたちにどんな作用を及ぼし、私たちの学校と社会をどのような方向性に向かわせるものなのか。倫理学、教育実践学、子ども論、青少年政策の多角的な視点から、この「プレゼント」を吟味する。

本体価格:800円+税/216頁/新書、並製

著者:岩川直樹 著

目次:第1章 倫理的・道徳的成熟の分水嶺 岩川直樹
第2章 「心のノート」は対話を可能にする宝物となりうるか 越生 達
第3章 「心のノート」と今日の子ども・若者の規範意識 長谷川 裕
第4章 「心のノート」と「心の教育」のポリティクス 船橋一男
第5章 平和心理学から見た「心のノート」問題 杉田明宏

岩川直樹 著: